└地方出身者の婚活「第一上京世代」

東京には、地方出身者が約５割いると言われています。大学や専門学校、会社、特別な仕事など、多くのチャンスが東京にあるからです。

東京で働く「地方出身者」は、生活基盤が東京にあるわけですから、東京で婚活します。その多くは、東京在住の方をメインにお相手を探し、そのまま結婚し、東京で新しい家族を作ります。

この、親が地方在住で自分の代から東京人になる「第一上京世代」は、生まれ育った地元の文化・価値観と、東京で身に付いた文化・価値観、両方を併せ持ちます。

結婚後も生活するのは東京なのだから、結婚に前者はあまり関係ないだろうと思いがちですが、そうでもないことが、歳をとるとわかってきます。

恋愛は「よそ行き顔」でできても、結婚は日々の現実。お互いに「本当の自分」が出ます。本当の自分は、生まれ育った土地の文化・価値観の影響を、強く受けているものです。東京の文化・価値観をいくら注入されても、個々人の内面にはしっかり残っています。

これは、言葉や味覚など、日常生活でも滲み出ますし、仕事や家族に対する考え方、子供の教育、人間関係の濃淡など、人生全般に関わるテーマにも、もちろん出ます。

これらの無理のない共有は、結婚において重要な「幸福要素」だと思います。

第一上京世代のみなさんは、お相手の、表面的な（後天的な）文化・価値観だけでなく、根っ子にある文化・価値観にも着目すると、いい結婚ができるような気がします。